アパレル生産管理とは④
2022.11.29
C3-NET(シーキューブネット)とは何者なのか?
今回④は「アパレル生産管理」について、個人的な考えのまとめ回にしたいと思います。
【アパレル生産管理専任者はいらっしゃいますか?】
組織には様々な名称の職種があります。
その職種にはそれぞれ大切な役割があります。
そして生産管理職の重要性を、今までたくさん書いてきました。
必要なスキルや心構え、これからの生産管理の在り方など。
それらを覆すわけではありませんが、実はアパレル業界において、生産管理専任者は存在しなくても機能するのです。
MDや営業、デザイナー、パタンナーが何かを発案し、製品として市場に送り出す方法には、いくつかあります。
1)社内生産管理に任せる
2)商社・OEMメーカーや振り屋に依頼(アウトソーシング)
3)工場に依頼(主にニット・カットソー)
4)自組織のシステムにて
前回まで書いてきた生産管理は、1)の在り方でした。
しかし社外法人・個人に委託をしても、モノは仕上がります。
法人である商社やOEMメーカーに依頼すれば、手間は最小限です。
また工場に直接依頼しても、それは可能です。
特にニットやカットソー工場は、システムを古くから構築しており、製品買いの契約が多く残っているのが実態です。
4)の自組織システムは、社内に特段「生産管理」が存在しなくても、兼任や協力という形態でモノ作りが可能なことは、経験者もいると思いますが、全く不思議なことではありません。
現在のモノづくり構造は、このように各人格によって、様々な形を築いて機能しています。
「アウトソーシング」「お任せ」「なんとなく」でも製品は仕上がってしまうのが現実です。
【アパレル生産管理を幻影にしない】
先日Twitter社オーナー兼CEOのイーロン・マスク氏が社員に対し、リモートワーク以外に週40時間以上のオフィス勤務を要求しました。
業種は異なりますが、チームには現実のコミュニケーションが欠かせないものであり、リモートワークによる成果物の品質に、限界を感じたのではないでしょうか。
私も同感です。
独創的で個性的なモノづくりは、社内生産管理が最も適しているはずです(ビジネスとして継続させるには、さらに魅力的という要素が協力に必要とされます)。
将来、アパレル業界が金太郎飴になってしまっては、競争力は価格とブランディングになってしまいます。
同価格でブランドネームのない商品を並べても、魅力的に映るモノを作れるのは、現実のコミュニケーション力が、強い組織だけになるかもしれません。
そして、その組織に必要とされる専門職の一つが、「総合職的生産管理=スーパー生産管理」ではないでしょうか。
「スーパー生産管理」がコントロールする、アウトソーシングは私の経験上、間違いなく自分の属する組織基準のモノとなるはずです。
生産管理が幻影のような、掴みどころのない存在として考えている組織から、未来の伸び代を感じとることができません。
私が今回まで、生産管理という存在が、地位向上のための努力を怠らず、表舞台に躍り出る勢いの職種として、当事者も周囲も意識するべきではないか?
そう繰り返してきたのは、この点に尽きるのです。
モノづくりの「強力なアウトソーシングを構築したい!」…そんな時はシーキューブネット。
ヨモ タケシ